ドラゴンクエストTRPG

性格とスタイル

データが揃ったら、「性格」を決めてキャラクターの特徴づけを行います。

このゲームでは、「性格」は単なるフレバーではなく、「スタイル判定」に用いられる、それなりに重要なファクターとなります。

性格の決め方

「性格」は「プラスの性格」2つ「マイナスの性格」1つ合計で3つを決める方法で設定します。

「性格一覧表」に、16個の性格を用意してあります。この中から、キャラクターに合うと思うものを選んでください。自分で選んでもいいですし、何らかの形でランダムに決定しても構いません。

プラスの性格

「プラスの性格」とは、キャラクターにとってきわ立っている性格を意味します。「+熱血」ならば「行動派・前向き・猪突猛進」な性格をしていますし、「+夢見」ならば「想像力豊か・ロマンチスト・妄想癖」な性格をしていることになります。言葉の解釈は、あまり逸脱していなければ自由です。

マイナスの性格

「マイナスの性格」は、「プラスの性格」の反対で欠如している性格を表します。こちらは「プラスの性格」よりも解釈に技が必要です。「−熱血」なキャラクターは「無気力」な人かもしれませんし、「他人の熱い言動が苦手な人」なのかもしれません。「−夢見」は「超がつくほどの現実主義者」かもしれませんし、「無駄な妄想が嫌いな人」なのかもしれません。

「性格」の演じ方

「性格」は、その通りのキャラクターを演じられなかったとしても、特にペナルティはないので、厳密に突き詰めてプレイする必要はありません(厳密に求めるよりも、「性格」にこだわってゲームを止めたり、セッションを邪魔するようなことはしないよう心掛けてください)。なので、どの「性格」にするかは、フレバーな感覚で選んでも構わないかもしれません。ただし、「スタイル判定」を行う時は、やや厳密な「性格」の演じ方を求められるので、注意が必要です。

性格とスタイル判定

「スタイル判定」とは、簡単に言うと「実力不足で普通に判定したら成功するはずがないけれど、どうしても譲れないから覆してやりたい」とキャラクターが願った行為を、「キャラクターの意思の強さと気合いと精神力(根性とも言う)でどうにかしてしまう」判定です。そして、GMからスタイル判定の許可を取り付けるために、プレイヤーは「どうしても譲れない」理由をプレゼンするのですが、その判断してもらう基準こそが「性格」なのです。

「スタイル判定」は、判定を自動的成功にする、あるいはより高い評価の成功にしてしまうという、かなり便利で強いシステムである代わりに、回数制限があります。この回数制限は「性格1つにつき1セッションに1回」となります。例えば「+熱血」「+誠実」「−夢見」の「性格」のキャラクターであれば、「熱血な人が譲れない行為」「誠実な人が譲れない行為」「全く夢見がちではない人が譲れない行為」を、1セッションでそれぞれ1回ずつ「スタイル判定」を行うことができるわけです。

詳しくは【システムの基本 > スタイル判定】をご覧頂きたいのですが、「スタイル判定」は「戦闘ルール」の下で動いている時には、基本的には行使できない…という点だけ、ここでも明記しておきます。

性格一覧

性格は簡潔な言葉で表現してありますので、選んだ3つの性格を見比べて、面白いように解釈してキャラ付けしましょう。

性格 イメージする言葉
誠実

誠実さ。正直さ。朴念仁。融通が利かない。

求道

求道精神。向上心。出世欲。負けず嫌い。

公正

公正さ。平等さ。正義感。騎士道精神。融通が利かない。

情愛

情の深さ。細やかさ。母性愛。兄弟愛。

無垢

純粋さ。汚れなき心。世間知らず。善悪の区別が曖昧。

義理

義理堅さ。仁義。忠誠心。

明朗

ほがらか。元気。素敵な笑顔。ムードメイカー。

夢見

ロマンチスト。妄想癖。宿命論者。ギャンブラー。

好色

男好き。女好き。恋愛体質。ナンパ師。

欲望

欲深さ。欲望に忠実。衝動的。守銭奴。

虚無

ニヒル。無感動。受動的。悲観的。退嬰的。

勇敢

勇敢さ。怖いものなし。

熱血

行動派。前向き。猪突猛進。不屈。強気。

残忍

憎しみの強さ。執念深さ。サディスト。用心深い。

怠惰

なまけもの。面倒くさがり。

豪快

親分肌。姐御肌。強引。細かいことは気にしない。

癖は「性格ほど強くはない、ちょっとした特徴」です。口癖、仕草、趣味、好きなもの、ちょっとした執着などを表します。